【書評】Wanhoの読書備忘録

ワンホの本要約ブログ

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『エッセンシャル思考』

エッセンシャル思考とは

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エッセンシャル思考とは、「人生に意味や目的を見出し、本当に重要なことを成し遂げる」ための考え方です。

  • 多くを求めると、すべてが中途半端になってしまう。
    つまり、自分で優先順位を決めなければ、他人の言いなりになってしまうということ。

  • 情報過多な現代では選択肢が多い。
    全てが手に入るが故に、「全部手に入れよう」と欲張りになってしまっている。

  • 何かを選ぶこと=何かを捨てること。
    選択できずにすべてやろうとすると、あれもこれも失うことになる。トレードオフの現実を受け入れ、何に全力を注ぐかを考える。

自分にとって本当に重要なことに目を向け、それを実現するためには「正しく捨てる技術」が必要であり、本書はそのマインドセットを具体例とともに述べています。また、最小の時間で成果を最大にするためのテクニックが紹介されており、読者は効果的なテクニックを身に付けることが可能です。

以下、重要と感じた項目の抜粋です。

見極める技術

多くの選択肢から、少数の重要なことを見分ける。

  • 孤独の時間を作る。

  • 情報の本質をつかみ取る。

  • 自分を知る(日常の大きな流れを把握する)ために、日記をつける。

  • 絶対やりたいこと以外はやらない。
    選抜するためには厳しい基準が必要。例えば90点ルール。最重要基準を一つ用意し、その基準に従って選択肢を100点満点で評価する。90点未満は不合格、90点以上のことしかやらない。「上司に言われたからやる」、「みんながやっているからやる」等の瑣末な選択肢を容赦なく切り捨てることができる。

捨てる技術

本当に重要なことをやり遂げるために、不要な物事を捨てる必要がある。

  • 「具体的かつ魅力的」な本質目標をたてる。
    たった一つのことしかできないとしたら、何をするか?を考える。

  • 重要でないことには「ノー」という。
    トレードオフに目を向け、本当に重要なことをやるために、他の依頼は断る。「イエス」と言ったら、何を失うのか?と考える。

  • 既に持っているものを手放すには?(もったいないを克服する)
    「もしまだ持っていなかったらコストを払ってそれを手に入れたいか?」と自分に問う。スケジュールを立てる場合は、一度今の時間の使い方を忘れ(ゼロベース)、予定がゼロの状態から今日やるべきことを考える。一度やめてみて、不都合があるかどうかを確かめる(逆プロトタイプ)。

しくみ化の技術

努力や根性なしでエッセンシャル思考を実現するには、自動化のしくみ作りが必要。

  • 予定にバッファを組み込む。
    物事は決してうまく進まないし、人は作業にかかる時間を短く見積もる傾向がある。常に最悪の事態を想定し、見積もりは1.5倍の時間で考える。

  • 無駄な仕事を減らすには?
    仕事や日常で進行を妨げるボトルネックを特定し取り除く。邪魔するものをリストアップし、解決の優先順位をつける。最大の障害はスピード重視で取り除く。完璧主義にならないこと。

  • モチベーションを保つには、前進している感覚をつかむことが重要。
    コツは小さく始めること。地道でも着実に小さな成功を積み重ねる。進捗を見える化すると、ゴールまでの道のりは満足感に満ちたものになる。

  • 習慣化
    難しい判断をする必要がなくなり、誘惑から目を背けるためにエネルギーを使う必要もない。一時間早く起きるなど小さく始める。ポイントは一つずつ取り組むこと。

  • 目に前のことに集中する。
    対象を一つに決め、全力で没頭する。「今、何が重要か?」と自分に問いかける。

こんな人におすすめ

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本書には人の「物の見方」を変え、実際に行動を起こさせる力があると思います。特に、いつも時間に追われている人、家族や友人と過ごす時間がおろそかになっている人、趣味にもっと時間を割きたいと思っている人におすすめです。

自分にとって本当に重要なことに的を絞り、一点集中でそれを成し遂げるための指南書と言っても過言ではないでしょう。ぜひチェックしてみてください。